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イーサリアム(ETH)がまた分裂?ハードフォークに反対する動き

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イーサリアム(ETH)は先日無事にハードフォークが成功し、開発者によると移行についても順調に推移しているそうです。

ただ、採掘報酬が5ETHから3ETHに削減されたことで、そのコードを削除した新たなフォークを作成するなど、一部で離反的な動きも出ています。

 

今回のハードフォーク「Byzantium(ビザンチウム)」とは?

3度目の大型アップデートである「メトロポリス」は二段階に分かれており、今回はその第一弾となる「Byzantium(ビザンチウム)」というハードフォークで、パブリックブロックチェーンの暗号化技術を提供するZcashが開発している「zk-SNARK」(プライバシーを保護しつつ不正でない確証を得る技術)が導入され、トランザクションの成否確認や、取引の中断(リバート)などの細かい機能向上などが含まれました。

また、今回のハードフォークに伴って、ディフィカリティボム(新しいチェーンに移行しないとブロック作成時間が倍になっていく仕組み)が一年半延期され、それによって採掘量が増えるのを防ぐため、採掘報酬が5ETHから3ETHに削減されることとなりました。

 

採掘報酬削減のコードを削除?新クライアントも

 

今回のハードフォークに反対する別のフォーク「Ethereum Vega(イーサリアムベガ)」では、採掘報酬を削減するコードを削除して、対抗しています。

また、現在全体の70%を占めているイーサリアムクライアント「Geth」に対抗した、新しいオープンソースのイーサリアムクライアント「Weth」のリリースまでおこなっています。

これらの動きにはかなりの資金が動いているのではないか?とも考えられています。

 

イーサリアムの生みの親の意見は

Vetalik Buterin氏 引用

イーサリアムを開発したロシアのVitalik Buterin氏はインターネット上の開発者フォーラムで「こういった反逆的なフォークは、その素晴らしさを証明できないと、あまりお金を稼げない(つまり成功しないだろう)」と述べています。

また別の開発者は、イーサリアムの正規ハードフォークに対して反逆的な人々が開発基金を作ったために、それを成功させるために反逆を成功させようとしていると述べ、一連の動きについて説明しました。

 

イーサリアムの新しい分裂はあるか?

では、今回のハードフォークで新しい分裂が起きるのでしょうか。

イーサリアムはそもそも、ハードフォークを前提とした特殊な仮想通貨(プロトタイプネットワーク)のため、一方向に進化しています。

イーサリアムクラシック(ETH)に関しては、資金流出事件に対する救済を行うかどうかで意見が分かれたため、ハードフォークに反対した人々がイーサリアムクラシック(ETC)に分裂しました。

しかしながら、今回のハードフォークにはコミュニティのほとんどが合意しているため、分裂の可能性はほぼ無いと見られています。一方で、紹介したような動きが強まれば、一部で分裂が起きる可能性も否定できないということです。

今後の動きに注目ですね。